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2026.02.18

金・プラチナ価格はなぜ上がる?長期推移とコロナ以降の市場動向を解説

はじめに

近年、金・プラチナ価格は大きな上昇傾向にあります。

背景には世界経済の不安定化、インフレの進行、国政情勢の緊張が続いていることなど、複数の要因が重なっています。

本記事では、過去から現在までの価格推移と、その時代背景、金・プラチナの市場での立ち位置について整理します。

1. 金・プラチナ価格の長期推移と時代背景

1970年代:変動相場制への移行とインフレ

1970年以前、昔の通貨は、いつでも決められた量の金と交換できることを保証していました。

この仕組みを金本位制といいます。

しかし、通貨と金の需要と供給のバランスが崩れたことでこの制度は破綻してしまい、1971年に金本位制が終了。金は市場で自由に取引されるようになりました。

通貨の量は金に固定されなくなったため、通貨の価値は市場の需要に合わせて決まるようになった分、インフレの影響などで価格が変動するようになったのです。

こうした時代背景や1970年代の世界的インフレとオイルショックにより、通貨価値への不安が高まりました。

この時期に金価格は大きく上昇し、「インフレに強い資産」「社会不安が高まった時に選ばれやすい資産」としての評価が世界的に確立していったのです。

この頃金は1,000円1/g前後で取引をされ、1980年台のピーク時には5,000円/g以上で取引をされるようにまでなりましたが、その後円高や金需要の一時的な低迷により、1,000円/gまで下がりました。

2000年代:リーマンショックと安全資産需要

2000年代になると、世界経済の変化と金融不安の高まりを背景に、金は再び注目されるようになりました。

2008年のリーマンショックにより、世界中で株式市場が急落。

各国では、紙幣の価値や金融システムなどに対する銀行の安全性への不安が大きくなり、通貨の発行量の拡大や低金利政策などの対策を行いました。

これにより、「将来的にインフレが起きるのではないか?」「通貨の価値が下がってしまうのではないか?」という懸念が高まり、資金が金市場へ流入し、金価格は急騰しました。

経済不安時に金が選ばれる構図は、この時期により明確になります。

2000年代初頭は1,000円/gだった金も、リーマンショック後には価値が上昇し、2020年を迎える頃には5,000円/gまで上がっています。

プラチナの特徴

プラチナも金と同じく価格変動のある貴金属として人気です。

結婚指輪などの宝飾用途としての認知が多くありますが、実はそれだけでなく、むしろ自動車触媒や電子部品など産業用途の比重が高い金属です。

そのため、自動車需要が増えると価格が上昇し、不況になると下落する傾向にあるところが金との違いになります。

経済の急成長などの影響で経済が安定していた2000年代中盤では、プラチナは金よりも高い価格になることもありましたが、リーマンショックで自動車需要も落ち込み、急落しました。

このような歴史的背景はありますが、金が通貨の代替だったことや投資需要の差などもあり、金融資産としての地位は金の方が強くあります。

以上のことから、プラチナは景気動向や工業需要の影響を受けやすく、金よりも価格変動が大きい傾向があることがわかります。

2. 2020年(コロナ以降)の動き

2020年:急激な不安と金価格の上昇

新型コロナウイルスの世界的流行により、金融市場は混乱。

各国が大規模な金融緩和を実施したことで通貨供給量が増加し、インフレ懸念が強まりました。

その結果、一時的に金価格は下落しましたが、その後金価格は急上昇。

国内相場も歴史的高値圏に到達しました。

一方、プラチナは当初、産業需要の停滞で下落しましたが、その後は供給制約や需要回復により持ち直しています。

3. 2021年〜現在の動向

インフレと国政情勢の緊張

ロシア・ウクライナ情勢、中東問題などの国政情勢の緊張により、安全資産としての金需要は継続。

加えて、世界的なインフレ進行も価格を押し上げる要因となりました。

円安の影響

国内価格は「国際価格 × 為替」で決まります。

近年の円安進行により、国内の金・プラチナ価格はさらに押し上げられています。

過去最高値の更新

金は歴史的高値圏を更新する局面が続いており、長期上昇トレンドが継続中です。

2023年までゆっくりと上がってきた金価格も10,000円台に乗り、2026年になるまでのたった2年で25,000円を超える価格にまで急上昇しており、近年金の価値は多くの人に注目をされています。

また、プラチナも供給不足懸念や脱炭素関連需要により、堅調な推移を見せています。

4. 市場の評価

現在、市場では次のような評価が一般的です。

・インフレが起きた時のための資産

・有事の安全資産

・中央銀行の保有増加による需給安定

プラチナ

・産業需要に左右される景気連動型資産

・供給制約が価格を下支え

・水素関連技術への期待

ただし、いずれも価格変動は存在します。

短期的な上下動はあるものの、長期視点では価値保存資産としての評価が続いています。

まとめ

・金は経済不安・インフレ時に上昇しやすい

・プラチナは産業需要と供給バランスの影響が大きい

・2020年以降はインフレと円安が価格上昇を後押し

・現在も高値圏で推移している

世界経済が不透明さを増す中、金・プラチナは引き続き注目される資産といえるでしょう。

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